漫画家を目指している人であれば新人賞に投稿したり好きな雑誌の出版社に持ち込みをしたりしたことがあると思います。
そしてそこで大半の人が編集者から改善点を指摘されるでしょう。さらには「ボツ」と言われることもあるかもしれませんね。
では「ボツ作品」になってしまう漫画とはどのようなものなのでしょうか。
漫画家を目指すためにボツ作品の共通点を把握しておきましょう。
漫画家を目指そう ボツ作品の共通点
編集者にこの質問をされたらNG!
作品を作るときには漫画を読んだ編集者が次のような疑問を持たないかをチェックしながら作業を進めましょう。
「このキャラクターはどんな性格なの?」
キャラクターが行動することによって話が進みます。
キャラクターの性格によって話の展開が変わってくるので、「このキャラクターはどんな性格なの?」と質問されてしまった時点でキャラの特徴が無いつまらない作品ということになってしまいます。
また漫画家を目指すのであれば、物語の流れの中でキャラクターそれぞれの個性を伝える力が必要になります。
「漫画の世界観は?」
ファンタジーや歴史ものと一言でいっても、その世界観は異なります。その世界観をしっかり伝えられないと読んでいる人は「ご都合主義」ととらえかねません。
編集者はご都合主義に敏感なので、「この漫画の世界観は?」と聞かれたら、物語に合わせてその都度世界観をわずかに変えてしまっている可能性が高くなります。
漫画として成立していないとは?
漫画家を目指して編集部に作品を持ち込む人は大勢います。しかし、漫画として成立していないものを持ってくる人も多いようなのです。
漫画として成立していないというのは、絵や仕上げが下手・コマ割りが上手くできていないということではありません。
漫画として成立させるためには「自分の頭の中のことを分かりやすく伝える」「伝えたいメッセージを物語を通して伝える」。
この二つが必要になるのです。
作者の頭の中では物語は出来上がっているため、漫画に描き起こすときに無意識に情報を省いてしまうことが多々あります。
必要な情報が省かれると読んでいる人は内容が理解できず、メッセージも受け取れなくなってしまうでしょう。
その結果、編集者に「漫画として成立していない」という指摘を受けることになります。
まとめ
必死に描いた漫画がボツになると落ち込むのは当然ですよね。でも漫画家を目指す人は誰でも通ってきた道です。
今活躍しているプロの漫画家たちも編集者に指摘を受け、その部分を修正してデビューしています。
編集者からのアドバイスは漫画家を目指す人にとっては宝なので、しっかりメモをして生かしていきましょう。